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【2023年最新】DX事例14選!
身近なデジタル変革をわかりやすく解説

投稿日
2022.11.10
更新日
2023.06.15
【2023年最新】DX事例14選!身近なデジタル変革をわかりやすく解説

2020年のコロナ禍をきっかけに、日本でも20年分進んだと言われる、DX(デジタルトランスフォーメーション・デジタル変革)。 あれから3年、私たちの暮らしはITやAI技術を通して、どのように変わったのでしょうか?

2023年1月現在時点で、日常生活に浸透している「個人から取り組めるDX事例」を14種類、厳選してご紹介します。

「DXって、すごくむずかしいことじゃないだろうか…」
そんなイメージが覆る事例ばかりです。ぜひ最後までお読みください。

こんな方に向いている記事です

  • 自社のDX推進に取り組んでいる、取り組もうとされている方
  • DXのアイディアを知りたい方

【暮らす】にまつわるDX

【暮らす】にまつわるDX

①「Amazon echo」スマートスピーカーが赤ちゃんをあやす時代

「なにか音楽かけて」と話しかけるだけで、スマートスピーカーが適切なBGMを流してくれる。そんなシーンは多くの家庭で珍しくなくなりました。

自動化で日常生活を効率化させるのに、スマートスピーカーは大きな役割を果たすガジェットです。
Amazonのスマートスピーカー「Amazon echo」は搭載しているセンサーが特定の音や動作を感知すると、自動的に所定のアクションを実行する定形アクションという機能があります。

たとえば赤ちゃんの泣き声がすると、「照明をつける」「赤ちゃんが安心する、胎動の音を流す」などの定形アクションを実行するように、設定できるのです。

②「チャットボット」でお問い合わせやショッピングを効率的に

通販サイトや企業のホームページで、チャットボットが活躍するシーンをよく見かけるようになりました。

FAQ機能のあるチャットボットにその場で質問して問題解決ができる他、洋服のコーディネートを相談できる接客用チャットボットなども登場しています。チャットボットの導入により、消費者は知りたいことを知るためのハードルが低くなり、より快適な購買活動も可能になりました。

企業側のメリットとして、カスタマーサポートのお問い合わせ対応件数をチャットボットで削減でき、業務効率化が図れるという点も見逃せません。

③「天気予報×AI」お天気アナウンサーをAIがサポート

「台風などの災害時、人間のお天気アナウンサーが気象情報を読み上げるとなりで、お天気AIがサポートする姿が見られるようになりました。

このお天気AIは一分一秒を争う災害等の緊急時、AIだからこそできる速やかな対応と情報伝達で、減災につながることが期待されている存在です。

視聴者側も「AIが割り込んで伝えてきたから、緊急だな」と、情報の受け取り方のメリハリをつけやすくなるメリットがあります。

④「チャットツール」仕事のタスクから塾の宿題までやりとり

仕事における文章コミュニケーションの負担を一気に軽くしたのが、ビジネスチャットツールの存在です。 これまで仕事上での文章のやりとりは、メールや書面が中心でした。

「いつもお世話になっております」などのわずらわしい定型文から解放されて、時間効率がUPしたと感じる方も少なくないでしょう。

また、セキュリティが強固なビジネスチャットツール上で直接電子ファイルをやりとりすることができるようになったため、「添付ファイルとは別にパスワードのメールを送信」といった手間がいらなくなりました。

小学生の塾の宿題を、ビジネスチャットツールでやりとりしている例もあります。

【運ぶ】にまつわるDX

【運ぶ】にまつわるDX

⑤「宅配便の集荷・再配達受付」AIが代わりに電話応対

一部の大手物流・運送会社では、宅配便の集荷・再配達の電話受付をAIが担当しています。
これまでは人力で電話聞き取り、PCへ手入力していたものを、すべてAIが処理してくれる仕組みです。

また、若者層を中心に「電話が苦手、おっくう」と感じる消費者が増えたことも関係して、電話以外の手続き手段も発展してきました。

不在票のQRコードを活用してLINE上で集荷・再配達の申込みをすることも可能な運送会社も登場しています。

⑥「時刻表」電車の時刻表をQRコード化

駅構内にある電車の時刻表を撤去し、代わりに置かれたQRコードを読み取って各自が確認できるようにするこの施策は、一部の鉄道会社が導入しています。

コロナショックに伴う「三密回避」や、広告掲示用スペース拡張を目的として行われたものです。

時刻表改訂のたびに各駅の掲示すべてを交換するのにも膨大な費用がかかることから、コストカットの期待もされていたと推測されます。 乗客がスマートフォンを持ち歩いていることを前提に行われましたが、結果は賛否両論。「不特定多数が集まる場所で、なんでもデジタル化すればいいものではない」という意見も見られました。

時刻表QRコード化は、利用者にとっての利便性が問われることとなったDX事例として、記念碑的なものと言えます。

【買う・支払う】のDX

【買う・支払う】のDX

⑦「チケットレス・キャッシュレスの推進」野球観戦やコンサートもDX

紙のチケットを廃止し、スマートフォンで発行されるデジタルチケットをスキャンして入場するチケットレスが、コンサートやスポーツ観戦で話題を集めています。

一部の野球観戦スタジアムでは、チケットレスを含めたすべてのお支払いをキャッシュレスで完結させる徹底ぶりです。 「三密」を避けることが難しいイベント会場だからこそ、人同士の接触や物のやりとりを最小限に済ませることを目的として導入されました。

⑧「セルフオーダー」タッチパネルやスマホで注文完了

レストランなど飲食店で、セルフオーダーも珍しくなくなりました。

セルフオーダーは店舗備え付けのタッチパネルを操作するものと、お客様自身のスマートフォンでメニューサイトにアクセスし注文するものの2種類に大別されます。店員に直接注文を伝えるのと違い、「店員の聞き間違い」「商品の取り違え」などのヒューマンエラーを最小化することができるメリットがあります。

食事配膳もIoTロボットが代わりに行うレストランチェーン店が増えてきました。
「人間ができる仕事」とロボット化・自動化がうまく住み分けをしているDX事例と言えます。

⑨ 「レジ&ゴー」レジに並ばず買い物ができる

大型スーパーマーケットで導入されている、レジに並ばず店舗で買い物ができるシステムです。

スマートフォン、もしくは専用端末搭載のカートを使った商品バーコードをスキャンし、所定の場所でチェックアウトすれば、連携している電子マネーやクレジットカードから引き落としが完了。消費者の時短効率化にもつながるため、ビジネスパーソンや子育て世代を中心に利用者が拡大しています。

海外ではこれをさらに発展させて、「お店から持ち出すだけで買い物完了」を実現する実証実験も進んでいる模様です。

【子育て・健康】のDX

【子育て・健康】のDX

⑩「写真管理・プリントアプリ」一番かわいい今を保存できる

気づくと自然と増えている、わが子の写真。

スマートフォンのカメラで気軽に写真撮影できることもあり、画像フォルダがパンクしてしまうパパ・ママや祖父母世代も珍しくありません。子どもの写真整理や撮影に特化したアプリを活用することで、アルバムが自動作成され、データ整理もかんたんにできる時代になりました。

月8枚までなら写真プリントサービスを無料で使えるなど、思い出を残しやすく、シェアしやすいサービスも登場しています。

⑪「欠席届」保育園にWebで提出する時代

子どもの欠席届をWebで提出する時代になりました。

一部の保育園では、子どもの欠席の連絡をWeb上のアプリで完結させるシステムを導入しています。保育士の電話応対の手間を削減できる他、忙しい保護者自身の負担も最小化できる仕組みとして受け入れられている模様です。

この他にも、重要事項の電話連絡をメーリングリストやグループチャットで配信することにしたり、連絡帳のオンライン化を試みている学校も少なくありません。

⑫「お薬手帳アプリ」「問診票」ペーパーレスで医療機関の受診が身軽に

お薬手帳は薬の飲み合わせを管理し、体質に合った処方薬を受け取るために必要な健康情報書類です。

ついつい家に置き忘れがちなお薬手帳をアプリで電子化することで、スマートフォンさえあればいつでも薬の飲み合わせを把握できるようになりました。

また、事前の問診をWeb上で完結させることで、問診票を不要にしたクリニックもコロナショック以降急増しています。ペーパーレスを促進することで感染症リスクを低減できる以外にも、緊急時や災害時のそなえとしても活躍するDXとして注目されています。

【日本】を次世代に伝えるDX

【日本】を次世代に伝えるDX

⑬「お賽銭をスマホで」一部の神社仏閣がキャッシュレス賽銭を実施

神社やお寺へお参りするとき、小銭や紙幣でお供えしてきたお賽銭。

一部の神社仏閣が、大手新興銀行と提携してキャッシュレス賽銭を導入しています。オンラインでお賽銭を神社やお寺に送金できるこのDXは、大きな話題を呼びました。

もともと神様や仏様にお供えする「初穂料」「香料」は時代や場所によって、米、魚、酒、布、線香など形を変えてきた歴史があります。お金の形にこだわらず、感謝の気持ちを神前・仏前に供えられるDXは、原点回帰にもつながる画期的な試みとして注目を集めています。

⑭「伝統芸能の音楽」人が演奏しなくていいタイミングを効率化

次世代の担い手減少が叫ばれて久しい、伝統芸能の世界。

特に和楽器の中には「音を出す練習だけで1年以上かかる」と言われるものもあり、修行に3〜10年を要することも珍しくないため、上手な演奏者の不足が問題となっています。

そんな中一部の伝統芸能の出し物においては、観客が見ていない時には人間が演奏せず、過去の演奏データをBGMに流しているそうです。演奏や演舞は、芸能者の体力を著しく消耗するものです。TPOや効率化のために「BGM」という形でデジタル技術の力を借りることで、人前の晴れの舞台で最高の芸能を演じることができるよう工夫を凝らしています。

「ハレとケ」で言うなら、ケ(=日常、影の部分)の部分をDXしていると言えるでしょう。

おわりに

最後に・・・

以上、BtoCのDX事例14選をご紹介しました。意外と身近なところで、既にDX(デジタルトランスフォーメーション)が深く浸透していることがわかったのではないでしょうか。

ご紹介したDX事例はどれも今まであった常識を疑い、「デジタルの力で、もっと軽やかにスピーディーに進められないか?人間がやる必要あるのか?」を追求したものとなっています。

大がかりなものでなく、身近なところからも始まっているDX。本記事が、今後の日本におけるDX推進の一助になりましたら幸いです。

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