日常業務でもあるデータ分析やレポート作成。でもその作業は時間がかかったり、面倒だったり…ということがありませんか?
また頑張ってExcelやパワーポイントにまとめたのに、上司や取引先に「見づらい」とか「わかりにくい」と言われることも…。
そんな悩みを解決するのがBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。
この記事では普段の仕事のちょっとした工夫、とりわけPower BI Desktopを活用したデータ分析やレポート作成による作業効率の改善方法をお伝えします。
目次
業務効率化に必須のBIツールって何?
BIツールで業務効率化!なんて話をよく聞くけれど、そもそもBIツールとは一体何なのでしょうか?まずはBIツールの基本的な情報を知ることが大切です。
BIとは?
BIとはBusiness Intelligenceの略称で、BIツールはデータの収集・整理・分析、さらにはその見える化をサポートするソフトウェアやアプリケーションのことです。そのため、BIツールは企業がデータを駆使した意思決定を行うためによく使用されます。
BIが生産性を高める理由
BIツールがビジネスの生産性を高める理由は次の通りです。
- 鋭い洞察
BIツールはデータを視覚的に表現する機能があります。つまり、私たちが入力するデータを理解しやすく見せてくれるということです。 - 迅速な意思決定
BIツールはリアルタイムまたは定期的にデータを更新できます。そのため、私たちは常に最新のデータに基づいて意思決定を行うことが可能です。 - 統合と一元管理
BIツールは複数のデータを統合し、一元的に管理できます。これはデータの品質や整合性を向上させ、信頼性の高い分析につながります。
BIツールはたくさんある
一言でBIツールといっても、その種類はさまざまです。
たとえば、
- Domo
- KiZUKAI
- Motion Board
- Web Query
- Fine Report
- Power BI
- Power BI Desktop
・・・など、たくさんのBIツールがあります。そのため、仕事で使うときは各ツールの機能や目的、予算に合わせて活用すると良いでしょう。
データ分析・レポート作成はPower BI Desktopがおすすめ
BIツールの中でも、データ分析の方法やその結果から「どんな資料を作れば良いのかわからない」という方におすすめなのが、Microsoft社が提供するPower BI Desktopです。
Power BI Desktopとは?
Power BI Desktopは、Microsoft社が提供する包括的なBIツール「Power BI」の一部で、主にデータの取り込みやモデリング・レポート作成に有効なデスクトップアプリケーションです。
主な機能として、
- データの取り込みと変換
- データの絞り込みと探求
- リアルタイムでのデータ監視
- 簡単なデータ分析
- レポートやダッシュボードの作成と共有
といったものがあります。
Power BI Desktopはこんな方におすすめ
Power BI Desktopを活用することは次のような方にメリットが大きいと言えます。
- データ分析をする方
Power BI Desktopは高度なデータ分析と見える化の機能があります。そのため、データの結合・変換・クリーニング・モデリングなどのタスクを効率的に実行することが可能です。 - レポートを作成する方
Power BI Desktopはデータからレポートを作成するための包括的な機能があります。たとえば、PC画面内でドラッグアンドドロップするだけでデータを配置し、自由なレポートのレイアウトやフォーマットが作成できます。またテンプレートやテーマの活用・データのリアルタイム更新・自動化などにより、レポート作成の効率化と一貫性のあるレポート作成を実現で切るのが特徴です。 - エンジニアやデベロッパーの方
Power BI Desktopは高度なデータ変換やモデリング機能があり、エンジニアやデベロッパーの方がデータパイプラインの構築やデータ準備作業を効率化するのに役立ちます。とりわけ強力なエディターと関数を活用してデータの結合やフィルタリング・計算などの操作が可能です。
このように、Power BI Desktopはデータ分析やレポート作成のニーズを持つ方にとって、作業効率の改善や見やすさ・インタラクティブ性を提供する強力なツールと言えます。
何が違うの?Power BI DesktopとExcel比較
データ分析やレポート作成って言うけれど、Excelを使いこなせれば良いのでは?という声も聞こえてきます。もちろん、Excelのスキルアップも重要ですが、Power BI Desktopはより高度な機能を備えているのが特徴です。
ExcelとPower BI desktopの違い
- データの取り扱いと処理方法
Excelは主に表形式のデータを処理するので、データの整理・計算・グラフやチャートの作成などを行います。一方、Power BI Desktopはデータの抽出・変換・モデリング・見える化などができるので、複数のデータを統合し、機能的なダッシュボードやインタラクティブなレポートの作成が可能です。 - データのリアルタイム更新
Excelは手動でデータを更新する必要があります。しかし、Power BI Desktopはリアルタイムデータの監視や自動更新が可能です。そのため、データの内容に変更があった場合でも、定期的なデータの更新や整理が自動的に行われます。 - データやレポートの共有
Excelはファイルベースなので、情報を共有するにはファイルの送付や共有フォルダの使用が必要です。これがPower BI Desktopならデータやレポートを簡単に共有できます。
こうして考えると、Excelは表計算や簡易なデータ処理に適しており、Power BI Desktopは複雑なデータ処理や見える化・ダッシュボードの作成に向いています。ただし、両者は相互に連携することが可能であり、データをExcelからPower BI Desktopに取り込んで分析・見える化することが理想と言えます。
ExcelとPower BI Desktopの比較事例は以下の動画でも解説していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
企業のDX化に貢献!Power BI Desktopの活用例5選
企業でDX化を促進するツールの一つであるPower BI Desktopですが、具体的にどのような場面で活用すれば良いのでしょうか。ここでは主な機能の活用事例をご紹介します。
データの取り込みと変換
これは数字や情報を集めたり、データを整理したりすることで、使いやすいデータにすることです。
たとえば、教育現場(学校)で活用する場合、生徒のテストの点数データを整理できます。各生徒の点数をエクセルやCSVファイルから取り込み、それをグラフや表にしてデータを見える化することで、生徒一人ひとりの情報を把握しやすくなります。
データの絞り込みと探求
これはデータの中から日付や場所のように、必要な情報のみに絞り込んだり、詳しく探求したりすることです。たとえば、スポーツの試合結果から勝つための対策を分析したい場合、チームの試合結果だけを表示したり、特定の期間や地域の試合結果を抽出したりします。
リアルタイムでのデータ監視
すでに取り込んだデータをPower BIに接続して、最新のデータをリアルタイムで監視するしくみです。オンラインショップを例に挙げると、注文数や売上金額を自動的に取り込み、その変動をいつでもモニタリングできるようにします。
簡単なデータ分析
Power BI Desktopはデータのフィルタリングや集計・異常値の検出などの機能で、ビジネス上の問題や課題を特定し、次の一手を考えるキッカケを得られます。
たとえば、社員の勤怠データを分析する場合、残業の日数や時間・欠勤理由の割合などを計算したり、グラフ化したりしてマネジメントの参考にします。
レポートやダッシュボードの作成と共有
グラフや絵を使ってデータを見せることで、大事な情報をわかりやすく伝えることです。たとえば、レストランの売上データを使って、レポートやダッシュボードを作成するとします。
この場合、日別売上のグラフ化、人気のメニューや来客数の推移を見える化することにより、売上を伸ばすための対策に役立てることが可能です。
またPower BI Desktopで作成したレポートやダッシュボードは、Power BIを使って他のユーザーと共有できます。チームやプロジェクト単位で行う業務では、その進捗状況や課題の把握、意思決定のサポートができるので、非常に有効な機能です。
おわりに〜キャリアアップ成功の秘訣はリスキリング?
ここまでお伝えしたように、Power BI DesktopをはじめとするBIツールの活用が業務効率化に大きく貢献することは間違いありません。ただそうは言っても、「すぐには使いこなせない」とか「一人では思うように習得できない」という方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、リスキリングを通したキャリアアップです。
リスキリングは人生のターニングポイント
リスキリングとは、簡単にいうと、新しい成長分野で活躍できるスキルを身につけることです。
国がDX化を後押ししていることもあり、多くの企業はその波に乗りたいと考えていると思います。そのため、あなたがリスキリングによってキャリアアップを図ることは、今後の会社人生に大きく影響を与えると言えます。
それは単にいま働いている企業での昇進や昇給に限らず、転職や起業の成功など、DX化の波に乗ることは将来的な収入やスキル・モチベーションの向上につながります。
この機会にぜひリスキリングにチャレンジすることを考えてみてはいかがでしょうか。
Winスクールでは、Power BI Desktopをはじめとする業務効率化のためのスキル習得が可能です。
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