
四国溶材株式会社

情報システムセクション 藤村様

人財企画セクション 板崎様
人材育成の背景
今回のExcel研修、PowerApps研修ですが、どのような経緯で研修を企画することになったのかをお聞かせください。

これまでも情報システム部門ではPowerAppsを一部導入し、業務効率化を図ってきました。しかし、特定の担当者や部署に依存している現状があり、全社的にツールを活用できているとは言えない状況でした。
そこで、今回の研修企画は、PowerAppsを他の社員にも広く浸透させ、全社で活用する体制を構築することを目的としています。その中で、PowerAppsの効果を最大化するためには、まず社員一人ひとりがデータ管理の基本スキルを身につける必要があると判断しました。具体的には、データの整理や分析の基礎をしっかりと習得することで、PowerAppsを活用した業務改善にスムーズに取り組めるようにする狙いです。
そのため、まずはExcel研修を行い、データ管理の考え方や操作スキルを強化したうえで、次の段階としてPowerApps研修を実施する流れになりました。この順序により、社員が研修内容を効果的に理解し、業務に役立てられると考えました。

人材育成への取り組み
御社の人材育成に関するこれまでの取り組みや、考え方、今後の展望などをお聞かせください。

これまでの人材育成の取り組みは、主に新卒採用者を対象とした画一的な研修が中心で、「○年目研修」など年次に基づいたプログラムが多く実施されていました。しかし、近年では採用する人材のバックグラウンドが多様化しており、入社時点でのスキルや経験にばらつきがあるため、これまでの一律的なアプローチでは対応しきれない状況が見えてきました。このような背景から、育成プログラムにも柔軟性が求められています。
今回実施したExcel研修は、そうした変化への対応の一例であり、新入社員研修の一部としても組み込める可能性を感じています。特にデータ管理や分析スキルの基礎を学ぶことは、多くの業務に直結するため、新入社員だけでなく、他の社員にも活用できる研修のひとつとして位置づけています。また、PowerPointの利用頻度が増えている現状も踏まえ、プレゼンテーションスキルを向上させる研修も構想中です。
今後は、各社員のスキルレベルや業務内容に応じた個別最適化された研修プログラムを設計し、実施していくことが重要と考えています。さらに、デジタルツールの活用を促進する研修や業務効率化をテーマにしたプログラムも積極的に取り入れ、人材育成の幅を広げていく予定です。
弊社研修を選んでいただいた理由
数ある法人研修サービス企業の中から弊社の研修を採用していただいた理由は何でしたでしょうか?

弊社が数ある法人研修サービス企業の中から御社の研修を採用した理由は、正直なところ金額面も影響していますが、それ以上に講座内容が私たちの目的に非常に合致していたことが大きな要因です。
今回の研修実施にあたり、私たちは6社に問い合わせを行いました。特にPowerApps研修に重点を置いて選定していたため、各社のカリキュラムを比較しました。その中で御社の提供する演習課題が、私たちが実際に作成したいと考えていたアプリケーションに非常に近いものであったため、「これだ!」という確信を持つことができました。この点が最終的な決定要素として大きかったです。
さらに、ボリュームについても重要なポイントでした。ほとんどの研修会社ではPowerApps研修は1日で完結するところが多い中、御社では2日間のプログラムを提供されていました。この長時間の研修によって、より深く学ぶことができると感じており、実際に受講してみてもその満足度は非常に高かったです。 総じて言えることは、金額だけでなく内容やボリュームにも納得感があり、その結果として御社の研修を選択したことは正解だったと実感しています。
研修の詳細
研修科目 | Excel+PowerApps研修 |
---|---|
日数(時間) | Excel研修 2日間(3開催) PowerApps研修 2日間 |
規模(人数) | Excel研修 32名 PowerApps研修 8名 |
実施形態 | 自社研修室にて集合型研修 |
対象者のレベル感 | Excel 日常業務でExcelを使用して入力を行っている。 PowerApps 初心者と若干経験者の混合 |

研修後の効果
今回の研修で当初の目的は達成できましたでしょうか?

Excelに関する基礎的なスキルの習得は独学では難しい部分も多いため、今回の研修でスキルが大いに向上したと実感しています。
PowerAppsの受講者もExcel研修を受講したのですが、アプリを作る前にデータベースをどう設計するかをExcel研修で学ばせたかったという意図があったのでその点では目的を達成できたと感じています。
実業務への効果はありましたか?

実業務への効果に関しては、研修を受講した後、業務の中でExcelのテキストを読み返しながら実務を行っている様子が見受けられます。参加者はExcelを使いこなそうとする姿勢が明確に表れており、これまでよりもシステム部への問い合わせ内容が高度で具体的になっています。そのため、対応するシステム部としても対応がしやすくなったと実感しています。
また、社内で働き方改革が進む中、業務効率化は必須であるため、今回の研修は勤務時間の短縮に寄与していると考えます。
PowerAppsについては、研修の目的としてアプリ作成だけでなく、業務フローや仕様を固めることの重要性も理解してほしいという意図がありました。この点についても良い影響があったことは間違いありません。実際にアプリ作成に関しては、総務のシステム構築の構想があります。その際の打ち合わせでは、業務フローやデータベースの仕様などを意識し、「こういうアプリができるのではないか」というアイデアも出せるレベルになってきていますので、今後が非常に楽しみです。
アプリに関しては制作中を含めると、安否確認、健康診断管理、アルコールチェック報告、研修管理など、これまで手作業で行っていた管理業務をアプリ化しています。
受講者の声
弊社の研修を受講してプラスになったことはありましたか?

Excelはこれまで独学で調べながら手探りで業務を進めてきましたが、今回の研修を受講したことで、できることの幅が広がり、仕事の効率化を実感することができました。また、それだけでなく、「こんなこともできるのではないか?」という発想が広がった点も、大きな変化だったと思います。
PowerAppsについては、これまでシステム部の方に開発仕様書を見せてもらっても、あまりイメージが湧きませんでした。しかし、現在では具体的な修正依頼や改善提案ができるようになり、受講して本当によかったと感じています。
研修中印象に残った事があれば教えて下さい。

講師の指導がすごく丁寧で質問がしやすかったです。受講者のレベルに差があったと思うのですが進み具合を上手に調整して頂けたので、最後は全員一緒に研修を終えることができたのがとても好印象でした。

研修の進めかたについてですが、レベルの高い参加者には待ち時間が出ないよう小さな課題を出して考えてもらうという配慮もあり、社内で研修をする立場としても大変勉強になりました。
企業概要
四国溶材株式会社
四国溶材株式会社は、溶接材料や産業用ガス、溶接機器の販売を中心に事業を展開する専門商社です。四国地方を拠点に、「信頼と技術」をモットーとした地域密着型の経営で、多くの企業から厚い信頼を得ています。同社は高品質な製品提供だけでなく、豊富な経験と専門知識を活かした技術サポートやコンサルティングにも力を入れ、生産現場の効率化や課題解決に貢献しています。また、安全性や環境保全への配慮も重視し、お客様との長期的なパートナーシップ構築に努めています。
四国溶材公式HP:https://www.sweco.co.jp/
研修カリキュラム
Excel研修
カリキュラム | 詳細 |
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Excel の操作 | 画面構成、セルの移動と選択、 セルに入力する、色を付ける、 文字の大きさを変える、 基本の書式、保存 |
書式を工夫して わかりやすい表を作る | 行の高さと列幅の変更、オートフィルとコピー、 文字の配置の変更、罫線の設定、 文字とセルの書式設定、セルの結合、 表示形式、印刷設定 |
関数を使いこなす | 計算式、合計・平均、達成率、構成比・前年比、 最大値・最小値、順位をつける、 四捨五入・切り捨て・切り上げ |
すぐに仕事に使える関数を 使いこなす(応用) | VLOOKUP関数(完全一意)、 VLOOKUP関数(近似値)、 IF関数、IF関数を使用したエラー回避、 INT関数(消費税の計算)、入力リスト、 COUNTIF関数、SUMIF関数 |
グラフ機能で分析結果を 表現する | グラフの種類、基本的なグラフの作成、 軸の交点の変更、目盛間隔の変更、 表示単位の変更、複合グラフの作成、 ABC分析・動向分析 |
データベース機能を活用する | データベースとは、並べ替え、データの集計、 オートフィルター、オートフィルター(数値フィルター)、 オートフィルター(トップテン)、フィルターオプション |
応用的な集計機能を使いこなす | ピボットテーブルの使用、レイアウトの変更、 フィールドのグループ化、3項目での集計、 データフィールドの追加、 表示アイテムを限定する、集計方法の変更、データの更新 |
PowerApps研修
カリキュラム | 詳細 |
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第1章 Power Appsの概要 | Power Appsとは データソースについて SharePointについて |
第2章 自動生成アプリを作る | データソースの準備 自動生成アプリを作成する 自動生成アプリを動かしてみる 自動生成アプリを保存してみる Power Appsの画面構成 ツリービューとスクリーンについて プロパティウィンドウについて 数式バーについて |
第3章 自動生成アプリを改造する | コントロールを触ってみる プロパティを変更してみる スクリーンを増やす 画面遷移の処理を記述する |
第4章 アプリ作成演習 | アプリの種類について コントロールの命名規則について アプリケーションの作成 データソースへの接続 レイアウトをデザインする レコード一覧画面を作成する レコード編集画面を作成する 関数について 画面遷移処理を作成する ーNavigate関数ー 絞り込み処理を作成する ーFilter関数ー 並び替え処理を作成する ーSort関数ー レコード編集機能を作成する ーSubmitForm関数ー 新規レコード追加機能を作成する ーNewForm関数ー |
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