現代では、多くの人が日常的にインターネットを利用しています。ものやサービスなど何かを購入するときにも例外ではありません。たとえば、なにげなく見ていたSNSで気になる商品を見つけたり、買おうと思っている商品の口コミをインターネットで調べたり。特に意識はしていなくても当たり前のようにインターネットから情報を得て、買い物をしていることが日常茶飯事です。
このように、ユーザーがインターネットを使い商品の購入やサービスの申込を行うことが当たり前となった現代では、企業はWebマーケティングを通じてユーザーにアピールする重要性が増しています。
この記事では現役マーケッターの勝原 潤氏に“売れ続ける仕組みを構築するWebマーケティングの手法”についてインタビューしました。8月に開催する「Webマーケティング4DAYS集中講座」※で学べる内容についても触れていますのでぜひ最後までご覧ください。
※Webマーケティング4DAYS集中講座の申込受付は終了いたしました。
DXリスキリングセンター
Webマーケティングの無料セミナーやDX・リスキリングに役立つセミナーを随時開催しています。
講師紹介
特別講師:勝原 潤氏(株式会社 ウィニングフィールド代表取締役)
元外資系広告代理店のデジタルマーケティング部にて、グローバルIT企業の広告運用チーム在籍。2014年以降、Webマーケティング支援やWeb広告運用代行、Webコンサルティング事業、講座を行う会社を経営。教育系動画コンテンツUdemyでは受講者数が2万人を超え、Webマーケティング教材でベストセラーを多数輩出。また、3万人ほど来場した東京ビックサイト、インテックス大阪で行われた「フロントオフィスDXPO 東京’22、大阪’23」の集客・宣伝コースにてセミナー登壇および通算250回以上のWebマーケティング関連のビジネス研修、セミナー登壇実績あり。
目次
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは何でしょうか?
捉え方は人それぞれだと思うのですが、我々が定義するWebマーケティングとはWebを中心に行うマーケティング活動のことを指します。たとえばWebで行うさまざまなプロモーション施策でWebサイトに人を呼び込み、販売やブランディングを促進するための活動もWebマーケティングの一部と言えます。Webマーケティングはずばり「オンラインで売れ続ける仕組み作り」をすることだと思います。
Webマーケティング=SEOとは違いますか?
違いますね。
Webマーケティングの中の集客施策としてSEOがあるため、イコールではありません。オンラインで売れるための集客手段としては大きく「広告」「SNS」「SEO」の3種類あります。SEOはWebマーケティングで行う集客手段の1つにすぎません。
【DAY1】マーケティングリサーチ方法/広告のクリエイティブ作成
ここからは「Webマーケティング 4DAYS集中講座」で学べる内容に合わせてWebマーケティングの基本について伺っていきます。
ターゲットに響く広告クリエイティブの作成のコツを教えてください
皆さんもそうだと思うのですが、普段生活する中で広告にふれない日はないと思います。
たとえば、道を歩いていても、看板広告が目に入る。電車に乗っていれば、つり革広告。あとはスマホでSNSを見ていれば、スマホに広告が流れてきますよね?このように、私たちの生活には広告が溢れています。その中で目を留めてもらう、興味を持ってもらうためには「自分事」として捉えてもらう必要があります。そのためには広告を出す側は顧客像(ペルソナ)を作りこみ、しっかりとマーケティングリサーチを行うことが重要になります。
イラストレーターなどのソフトの習得は必要ですか?
不要です。
マーケティングというのは販売促進行為で、イラストレーターなどは制作ツールの1つなので制作と販売促進という意味で違いがあります。もちろん、制作もできるマーケッターは強みにもなりますが、現在は無料で簡単に使えるツールも数多く出ているので、そこでもっとしたいことが出てきたら有料ソフトを検討すると良いと思います。
広告を作るのにセンスがなくてもできますか?
センスは特に必要ないと思います。基本的にはセンスや経験がなくても最初はフレームワークと言われる型にはめて作っていくことでバリエーションができてきます。プロのコピーライターの方でもそれを繰り返していく中で経験値とリテラシーが身につき、最終的に人から「センスがあるよね」と評価される、それだけです。まずは型にはめてやってみて、効果を見てブラッシュアップすることを続けてみてください。
ChatGPTなどのAIは実際に仕事でも活用できますか?
はい、実際に現場でもAIは活用しています。
もちろんAIがマーケティングをやってくれるわけではありませんが、作業的にはコピーやペルソナ、ターゲティングなどを考える際に活用しています。
ただ、AIも万能ではない部分もあるのでしっかりファクトチェック(事実確認)を徹底することが大切になります。AIを活用することで作業の短縮になるので上手く取り入れてみてください。
マーケティング業務で使えるおすすめのAIはありますか?
「インサイトジャーニー」というものがおすすめです。無料で誰でも使えます。こちらはペルソナや3C分析などのマーケティングリサーチをする上で非常に使えるツールになります。ご興味ある方はぜひ使ってみてください。
講座のDAY1ではどのようなワークをするのか、教えてください。
1日目は実際にマーケティングリサーチを行います。マーケティングリサーチで最も重要な「お客様の本当の声を拾う」ためにどんなリサーチをすればいいかを学び、実際にリサーチを通してどのようなニーズがこの市場に多いか、顧客は何を求めているのかを探ります。そこから導き出したニーズ・ウォンツを元にコピーやクリエイティブを考えます。
【DAY2】 LP(ランディングページ)の構成・構築
ランディングページを作るのにHTMLやCSSなどの技術は必要ですか?
なくても大丈夫です。現在はHTMLやCSSを書かずにWebページが作れるノーコードツールも充実しており、知識がなくてもLPは作れます。もちろん、知識として知っていて損にはなりませんが、まずはノーコードツールでできるLPを作ってリリースしてユーザーのアクションやヒートマップを見ながら最適化していく。そこから「成約率や購入率が高まったよね」となった段階で本格的なLPをHTMLができる人に作成を依頼するというやり方の方が効率よく成果が得られると思います。
BtoCやBtoB※で意識することの違いを教えてください。
BtoCのマーケティングで大切なことは、いかに自分事として捉えてもらうかです。さまざまなニーズがある中でどの部分の感情に訴えるかを見極めることが重要ですね。
逆にBtoBはシンプルです。多くが自社の売上アップや効率化などの現場の課題を解決したいというニーズです。なので、LPを作るときも、科学的根拠だったり、機能性、メリットを論理的に伝えるといった意識の違いがあります。
※BtoCとは企業から個人消費者に向けてサービスを提供することで、BtoBは企業から企業に向けたサービスを提供することを指します。
講座のDAY2ではどのようなワークをするのか、教えてください。
ノーコードツールの「ペライチ」を使って実際にLPの構成を作成していきます。DAY1から出ている方はマーケティングリサーチ内容を基に作成する予定ですが、もし自社の商品やサービスで作成したい場合はそれでも構いません。少人数制の講座なので、参加された方々に合わせてカスタマイズしていきたいと思っています。
【DAY3】 Web 広告の概論・ワーク
Web広告はいろいろありますが、それぞれの違いを簡単に教えてください。
Web広告はさまざまありますが、8割がGoogle広告かMeta(InstagramとFacebook)広告になりますね。これらは用途によって使い分けるべきだと思っています。
顕在層向けには検索エンジンを実装しているGoogle、Bing、Yahooが適しています。逆に今必要に迫られてはいないけれどニーズがある人たち、いわゆる潜在層向けに最適な広告媒体としては、Facebook・Instagram・Line・TikTok・YouTubeなどが挙げられます。
数値を見るのが苦手ですが、それでも運用可能ですか?
実はこの質問、女性の方からよく聞かれる質問の1つなんです。
結論から言うと、可能です。
実際に数字を見るだけで嫌気がさすほど苦手意識があると相談してこられた方がいらっしゃったのですが、驚くことにその方は実際受講して3ヶ月後ぐらいには「CPAが○%上昇して…」などしっかりと数値を見ることができるようになりました。他にも、数字が苦手と聞いていた受講生から、会社で実際に自社広告を回し始めて成果がでたらお給料もアップしたという報告までもらった経験があります。
数字を見るということは「なぜこうなったのか」を論理的に考える入り口だと思っていただきたいです。日々数字を見ることで、論理的に考え、根拠のある施策改善ができるようになると、マーケティングを行う上での非常に重要なスキルに繋がっていきます。
講座のDAY3ではどのようなワークをするのか、教えてください。
弊社の管理画面をお見せしながら、実際の数値の考察やクリエイティブ作成の入稿の仕方を学習します。また、広告クリエイティブにはいろんなフォーマットがあるので、どういうときに使うと効果的に訴求できるかなど皆さんに説明などを行った上でストーリーを作成していただく予定です。興味があれば、動画広告の構成やストーリーも一緒に考えていけたらと思っています。
【DAY4】 ヒートマップ・ GA4の解析
GA4(Google Analytics 4) について、講座ではどのようなことを扱いますか?
今回はGA4については基本的には概念と操作性などを覚えていただく予定です。今回の講座では「ヒートマップ」に力を入れてワークを行う予定をしています。
ヒートマップとは何ですか。
ひと言でいうと「ユーザーの行動を可視化」したものです。Webページのどこが見られているか、どこをクリックしているかが色分けされて表示されます。
ヒートマップは無料で見られますか?
はい、無料で見ることができます。ツールによってプランが決まっていて、多くがPV数によって無料の範囲が決まっているというケースが多いです。たとえば、1万PVを超えたらヒートマップが機能しなくなるので、無料版からアップグレードしてくださいという感じですね。
ヒートマップはマーケティングにどのように活かせますか?
ヒートマップを使うことで、ユーザーの本当の声を拾うためにニーズを可視化して直感的に分析ができます。Web上でとった行動というのは、嘘偽りのない行動なので、「ここをクリックした」とか、「ここを熟読した」などは我々の本当のニーズが表れている部分であり、それが全部ヒートマップで可視化されるところがこのツールのすごいところになります。そして、我々はなぜそういう行動をしたのかっていうところで分析考察に入ります。
講座のDAY4ではどのようなワークをするのか、教えてください。
弊社が用意しているデモサイトを見ながら、まずは皆さんと「なぜユーザーはこういう行動をしたのか?」という仮説、考察の意見を出し合います。そこから考察のアプローチ方法のパターンを共有して、最終的にどこを直すべきかを考えるところまで行う予定です。
初心者の方にはヒートマップの方が直感的にわかって簡単なので、ステップとしてはヒートマップから初めて、そこからさらに深くユーザーの動きを知りたい方はGA4を活用していくのがおすすめです。
ここが違う!「Webマーケティング4DAYS集中講座」の魅力
最後に、本講座の魅力や他の講座との違いを教えてください。
参加される方々に合わせてカスタマイズした内容にしていく予定です。いわゆる、コンサルティング型というスタイルになるので、そこが一番の違いかなと思っています。少人数で、短期集中で行うからこそ、コンサルティング型まで踏み込むことで、受講される皆さまの満足度にもつながると思っています。そこが他社の講座との大きな違いであり、この講座の魅力的なポイントだと思っています。
さいごに
最後までご覧いただきありがとうございました。
Webマーケティングは現代のマーケティングには欠かせない手法です。今お仕事でマーケティングに携わっている方はもちろん、これから就職・転職を目指す方やフリーランスの方にとっても+αのスキルとなることは間違いありません。
Winスクール×株式会社 ウィニングフィールド共催の「Webマーケティング 4DAYS集中講座」は現役マーケッターによるトレーニングを受けながら、自身がマーケッターとしての技術を身に着けられる「コンサルティング型Webマーケティング講座」です。受講生の個別ビジネスニーズにカスタマイズした実践ワークを通して、初心者からでも最新のマーケティング技術を身に着けることができます。
4日間通しての受講だけでなく、1日だけの受講も可能です。講座に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。
初心者からスタート!“売れ続ける仕組み”を構築するコンサルティング型Webマーケティング講座
「Winスクール」と、数多くの導入事例を持つWEBコンサルティング会社「ウィニングフィールド株式会社」がコラボレーション!自社のマーケティングを成功させたい、マーケッターとして活躍したいという方におすすめの講座です。
※講座の受付は終了いたしました。DXリスキリングセンターでは毎月さまざまなセミナーを開催しています。ぜひご参加ください。