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ITエンジニアの登竜門
「基本情報技術者試験」を受験する
3つのメリット

投稿日
2021.11.07
更新日
2024.03.01
ITエンジニアの登竜門「基本情報技術者試験」を受験する3つのメリット

こんにちは!Winスクール講師のChibaです。
今回は基本情報技術者試験について、試験内容や取得メリットをお届けします。

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験は、経済産業大臣が行っている情報処理技術者試験の中の1つで、国家試験です。

情報処理技術者試験には12の試験区分があり、基本情報技術者試験はシステムの開発やITサービスの提供などに従事するために必要となる基本的知識や技能を網羅しています。

(情報処理技術者試験の体系図(情報処理技術者試験の「試験要綱・シラバスなど」に掲載されている、試験要綱Ver1.2より引用)

公式サイトでは、基本情報技術者試験について次のように説明しています。

ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身につけることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。

対象者像
高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけた者
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.htmlより引用

「基本的知識・技能」とありますが、合格率は25%程度で比較的難易度の高い試験です。受験者の7割が社会人受験者ということもあり、基本情報技術者試験は国が認定するITエンジニアの登竜門的資格と言えるでしょう。

基本情報技術者試験はどんな試験?

それでは、基本情報技術者試験は一体どんな試験なのか、具体的にご紹介します。

  • テクノロジ系
    IT系の専門用語やアルゴリズム、システム設計・開発にかかわる知識
  • マネジメン系
    開発プロジェクトのマネジメント、ITサービスの提供や運用に関する知識
  • ストラテジ系
    ビジネス活動におけるIT知識、コンプライアンス、関連法令知識、経営戦略などに関する知識

基本情報技術者試験は以下の3つの知識分野が問われます。

試験は午前試験と午後試験にわけて実施され、どちらとも合格する必要があります。午前問題は比較的簡単な計算・用語の意味の理解を問う問題、午後試験は午前知識を前提にした応用的な内容が出題されます。

問題数午前試験:80問 午後試験:11問の中から5問解答
出題形式午前:多肢選択式(四肢択一)午後:多肢選択式
試験日程年に2回(4月・10月)
所定期間内の随時試験可能(2021年1月よりCBT方式に変更)
※試験方式は、毎年変更になる可能性があります
試験方法プロメトリック公認テストセンターにてCBT受験
(テストセンターのパソコンにて試験を実施)
試験時間午前・午後:150分
合格スコア午前試験・午後試験ともに60点以上(100点満点)
受験料7,500 円(税込)
※2022年3月までは5,700 円
申込方法プロメトリックのWEBサイトからオンラインでの申込

(試験要綱Ver.4.6から引用)

午前 サンプル問題①

10進数の演算式 7÷32の結果を2進数で表したものはどれか。

ア 0.001011 イ 0.001101 ウ 0.00111 エ 0.0111

午前 サンプル問題②

平成31年度春期試験 過去問題より引用)

基本情報技術者試験の学習方法

基本情報技術者試験は出題範囲が広く、すべて覚えるのは大変です。 どこから手をつけよう?と思いますが、実は基本情報技術者試験は過去問題と同じ問題が多く出題されます。特に午前問題は60%~70%が過去問題からの出題と言われています。合格点が60点ですので、過去問題をしっかり押さえておくだけで合格に近づきます。 午後問題に関しては、問題文全体が長いため「読み解く力」が必要です。こちらも過去問題で形式に慣れておきましょう。
問題はサイトで公開されていますので、必ずチェックしてください。

基本情報技術者試験を受験する
3つのメリット

IT知識を客観的証明できる

基本情報技術者試験は昭和44年開始と歴史が長く、延べ応募者数2,087万人超、延べ合格者数295万人超の大規模な国家試験です。認知度が高く、 多くのIT関連企業は基本情報技術者試験を必須の基礎資格と捉えています。ITにかかわる仕事を目指す方にとって、自らのIT知識・技能を客観的に証明するために基本情報技術者試験は必ず取得しておきたい資格と言えます。

IT知識を段階的・体系的に学習できる

上述の通り、情報処理技術者試験制度は12の試験区分があり、スキルレベルが1から4が設定されています。基本情報技術者試験はレベル2に相当し、基本的な知識・技能を有していることが求められます。上位資格として応用情報技術者試験、さらに最上位資格には「高度試験」と呼ばれ、データベースやネットワークなど、ジャンルごとに専門性を問われる「データベーススペシャリスト試験」や「ネットワークスペシャリスト試験」などがあります。合格を足掛かりに、より上位の試験区分を目指すことで、自身のスキルをステップアップさせることが可能です。

資格手当や合格報奨金がもらえる場合がある

DX推進が叫ばれる現在、どの企業でもIT人材育成は急務です。
とは言え、社員に対して通常の仕事に加えてIT系の専門技術を身につけるための学習をさせるのはコストも時間もかかりますし、学習モチベーションを維持させる必要もあります。
そのため、企業側は社内セミナーを開催したり、資格取得を推奨したりしてバックアップ積極的に行い、技術力の底上げを目指します。世の中には多くのIT系資格が存在しますが、、特に国家試験である基本情報技術者試験は多くの企業で評価され、スキルアップ支援に活用されています。

最後に

上述の通り、基本情報技術者試験は令和2年度・3年度を除くと合格率が約25%という比較的難易度の高い試験です。(コロナ禍で試験が延期されたこともあり準備の時間がとれ、合格率は一度50%近くまでに上昇しましたが、また落ち着いてくると予想されています)初学者の方は、合格のためにしっかりした準備が必要です。

Winスクールでは午前試験に対応した知識習得講座や、午後問題に出題されるJava/Python/C言語/表計算を初めて学ぶ方への講座、その後の業務に直結する実践講座を開講しております。 個人の方はもちろん、企業向け研修も多数の開催実績があります。

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