こんにちは!Winスクール就職サポートチーム Azumaです!
普段はスクール説明会をメインに担当しています。
個性を出すのが難しいCAD
突然ですが「CADを使った仕事をしたいなぁ」と思っている皆さん。
正直な話、パソコンで行った製図や3Dモデリングというのは、どんなに頑張っても個性が出ません。
CADソフトの使い方が分かっていて、製図やモデリングに関する知識を持っている方であれば、完成までにかかる時間は別として、皆さん一定水準のものを完成させることができます。
2次元図面などは、経験豊富なプロと受講生が完成させた図面を見比べても、同じ設定で製図をすれば見分けは付かないかもしれません。
デザインのように成果物に個性などの「その人らしさ」が出るといいのですが、情報を正しく伝えるツールという性質上、なかなかそうはいかないんですよね…。
そこで!
スキルや知識・テクニックを客観的に証明するため、資格取得を目指そうではありませんか!
と、いう訳で今回は「CADを使った仕事に就きたい!」と希望する方に、CADの各種検定試験についてお伝えしていきます。
建築業界希望の方へお勧め
建築CAD検定試験
これから建築業界を希望する方、建築業界でさらにキャリアアップしたい方へお勧めなのが、建築CAD検定試験です。
建築設計士になりたい!と希望する方が建築士の資格を目指すのと同じで、CADを使って建築図面を描く仕事がしたい!と希望する方が取得を目指すのが、この建築CAD検定試験です。
建築CAD検定試験を実施している「一般社団法人 全国建築CAD連盟」のホームページを見ると
- 「CAD」を使って描く技量を測るもの
- 社会から求められる「実践型の実技試験」という点が大きな特徴
という記載があります。
- 与えられた課題図を正確にトレース(描き写し)するスキル
- 建築知識の理解が必要な指示に従い、建築一般図を作成するスキル
この2つをCADの操作スキルと共に証明できます。
3級は2時間で4枚の図面をトレース、2級は5時間で2枚の詳細な図面を仕上げる内容になっています。
3級にはCADソフトの正確な操作と効率よく作図するテクニック、さらに時間内描き上げるスピード、2級と准1級にはそれに加えてしっかりとした建築図面に関する専門知識が求められます。
こういった試験に合格するためには、繰り返しの練習が必要です。
どんなスキルが必要か、どんな工夫をすればいいかなどを考えながら繰り返し練習する必要があります。
例えば「時間を区切る」という練習法があります。
建築平面図を製図する場合、最初の出だしは通り芯という基準線の作成です。
そこから壁→建具→家具、設備・・・と仕上げていくのですが、完成を目指すのではなくまずは1時間で描けるところまでを繰り返し練習し、少しずつ効率化を図りながら描ける量を増やしていくのです。
描ける量が増えるので、自分の成長が目に見えて実感できますよ!
また、時間配分を事前に決めておくのも大切です。2級の試験は5時間と「長いよ!」という印象ですが、集中するとあっという間です。
集中しすぎて、1枚しか仕上げられない!なんてことにならないように、事前に3時間でここまで、という目安を決めるは大事です。
自宅の図面を詳細に描いてみる、なんていうのもいい練習になりそうですね。
機械系分野へ希望の方へお勧め
3次元CAD利用技術者試験
機械系分野でプロフェッショナルを目指すんだ!という方は、ぜひ3次元CAD利用技術者試験を目指しましょう。
この試験は、3DCGではなく「3DCAD」の試験です。
3Dモデル(立体)のきれいさではなく、正確なモデリングができているかを問われる試験になります。
試験を管轄している「一般社団法人 コンピュータ教育振興協会」のホームページを確認すると、
- 3次元CADを利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる
とあるので、こちらもスキルと知識がまとめて証明できる資格となっています。
3次元CAD利用技術者試験は、2級、準1級・1級とあり、2級は筆記試験のみ、準1級・1級は3DCADを使った実技試験です。
2級はCADソフトそのものに関する問題だけではなく、モデリングのルールやデータの活用方法、パソコンや周辺機器に関する問題も含まれますのでITやネットワークなど幅の広い知識を必要としています。
準1級・1級は問題文に沿ってモデリングを行ったり、図面を読み取ってモデリングやパーツの組み立てを行う実技試験です。
体積や面積、重心を測定して回答するので、図面の情報を正しく読み取る知識と正確にモデリングする技術が必要です。
3DCADを使った業務は専門技術になるので、まさにプロフェッショナルを目指す第一歩ですね! モデリングを練習する場合、一番苦労するのは操作ではなく「完成の形をイメージできるか」です。
特にこういった試験問題は、奥行きが分かりにくかったりデコボコがあったりと、とにかく立体のイメージを持ちにくい形状になっています。なかなかに意地悪ですよね・・・ そんな場合は、いくら考えても仕方ありません。
割り切って、模範解答形状を見てしまいましょう!
模範解答を見て、完成形状を確認して、頭の中にイメージを持ちましょう。
そこからどうやってモデリングするのか手順や操作を考えていくのが一番です。
また、図面を切って貼って組み立てて、工作で立体を作ってみるのもいいですね。
機械図面の基本である三面図(平面・正面・側面)の関係をしっかり理解できれば、そこから立体を作り出すことができます。
どんな方法であれ、どんな形ができるのかをしっかり理解するのが大切なんです。
身の回りにある身近なものを例題としてモデリングするのも、様々形状を理解するトレーニングになりそうです。
未経験から3次元CAD機械設計者を 目指す方へのメッセージ ~Winスクールの3DCAD講座をちょっと紹介~
機械設計やプロダクトデザインに興味はあるけど、具体的にどんな仕事なのかや何からはじめればいいのかが分からない方も多いと思います。当然、設計にはCADソフトの操作スキル…
最後に・・・
今回は、2つの検定試験とそれぞれの練習方法の一例をあげてみましたが、なかなか個人で練習するのは難しいですよね。
Winスクールでは、それぞれの検定試験の対策講座をご用意しており、講師がしっかりとサポートを行っています。 ぜひ、Winスクールでの受講をご検討ください!