未経験でもIT・Web業界へ転職したい! 履歴書を用意しようと思うけど、そもそも転職のときの履歴書ってどうやって書くんだろう?
履歴書は採用担当者が個人情報を確認し、職歴や資格を把握するための書類です。本記事では、未経験転職でもゼロからわかる履歴書の書き方を詳しく解説します。
各項目の目的や書き方を知ることで、採用される履歴書を完成させることができるようになりますよ!
目次
履歴書ってどこで手に入るの?
そもそも履歴書って、どこに行けば手に入れられるのでしょう?
オンラインでの求人応募も一般的になった今、履歴書は以前よりも入手しやすくなりました。
まずは履歴書の入手方法をご紹介します。
スーパーマーケットやコンビニ、文具店 で入手可能
紙の履歴書はスーパーマーケットやコンビニの日用品・文具コーナー、あるいは文具店で入手可能です。
市販の紙の履歴書には、
- 正社員応募用
- アルバイト応募用
- パート用(シフト時間帯希望が提出できるもの)
- 自己PR重視用(学歴・職歴欄短め)
など、さまざまな種類があります。
既に紙に印刷されたフォーマットに手書きする形式です。「履歴書にはこんなことを書けばいい」と確認するために、1セット購入してもよいでしょう。
手書き?パソコンで作成?
履歴書は手書きとパソコン、どちらの方法で作成したほうが印象がいいのでしょうか?
手書き履歴書には、業界や業種によっては好印象を与えることができるメリットがあります。
一方、ネックになるのが「書き間違えたらすべてやり直し」になる点です。手書き履歴書のマナーとして、修正液や訂正印は望ましくないというルールがあります。下書きと清書を繰り返す必要が出てしまい、効率が良いとは言えないのがデメリットです。
パソコンで履歴書を作成すると、オンラインでの求人に応募しやすくなるメリットがあります。
また、手書き文字よりも読みやすい書類が出来上がるため、応募企業の担当者の負担を減らすことが可能です。電子データで送信することで、企業側も書類の管理をしやすくなるという利点も見逃せません。
デジタルデータの扱いが主なIT・web業界へ応募する履歴書の場合、パソコンで作成してデータで応募するのがおすすめです。
Winスクール講師のおすすめは
「Excel・Wordテンプレートで自作」
就職率96%のWinスクール講師がイチオシする履歴書の作り方は「ExcelやWordのテンプレートを活用して、パソコンで自作」です。
ExcelやWordで用意されているテンプレートをアレンジして作成することで、自分がアピールしたい項目を強調して見せることができます。
また、応募先に合わせた内容の修正や書き直しもしやすいのも、パソコンでの履歴書作成のポイントです。
WordやExcelは汎用性の高いファイル形式ですが、オンライン応募の際にはPDFに変換して送付しましょう。
PDFに変換する方法
ExcelやWordの「ファイル」→「名前をつけて保存」→「ファイルの種類」から「PDF」を選択
PDFにする一手間を加えることでレイアウト崩れを防いだり、第三者が勝手に履歴書を修正してしまうリスクを回避することができます。まずはぜひ、テンプレートのダウンロードからはじめてみてはいかがでしょうか?
【項目別】履歴書を書く目的
そもそも履歴書を書く目的とはなんでしょう?
履歴書に記載が必須となっている各項目の目的と、その内容について詳しく解説します。担当者は履歴書を通して、何を確かめようとしているのでしょうか?
個人情報(名前や年齢など)
名前や年齢、住所、電話番号やメールアドレスなどの連絡先を正確に書き記します。
この個人情報部分は、本人確認をするために必要です。
もし採用されてお給料が振り込まれる際、会社側が銀行口座の名義と照合する作業などもあるので、正しく書きましょう。
学歴/職歴
高校以降の学歴と、新卒以降の職歴を記します。アルバイト経験は職歴として書かないのが一般的です。
しかし、アルバイトしか職歴がない場合には「アルバイトとして勤務」と明記する形で書きましょう。同様に、派遣社員などの非正規雇用も職歴に書くことができます。その際「派遣社員として就業」など、雇用形態がわかるように記しましょう。
アルバイトや業務委託でも、応募業界に関連する仕事に携わった経験があれば、職歴に書くことは強みになります。
資格
資格欄に書くのは、あなたが過去に取得した資格の正式名称です。よく間違えやすい記載はこちらとなります。
運転免許 | 普通自動車一種運転免許(AT限定) |
---|---|
英検2級 | 実用英語技能検定2級 |
MOSスペシャリストExcel | マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 365&2019 |
順番は、まず運転免許、続いてその他の免許や資格を取得順に書くとスマートでしょう。国家資格、民間資格を問わず書くことができます。応募職種に関連性の高い資格を優先的に記載するようにしましょう。
通勤時間や扶養家族の有無
通勤時間の欄は、出社してもらう際にどのくらい時間がかかるのかを算出する他、交通費の計算にも使います。
フルリモート勤務の場合には、通勤時間の部分に「ー(横棒)」を記した上で「フルリモート希望のため自宅勤務を想定しています」などと但し書きしましょう。
扶養家族の有無で会社側がおこなう税金の手続きが変わるため、扶養している家族・親族がいる場合には人数を記載する必要があります。
自己アピール
自己アピール(自己PR)は、応募する職務に関連して自分が発揮できる強みや性質を書きましょう。
この部分で採用担当者は、応募する職種や企業に対する理解度や、自己分析能力を確認することが主です。取得している技能・スキルや実績は、職務経歴書で詳しく書いて提出します。
さらに自己アピールの書き方を知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
【例文あり】未経験転職にも役立つ「職務経歴書」書き方のコツ IT業界・デザイナーで採用されるには
採用担当者の心をつかむ職務経歴書の書き方を多数アドバイスしてきたWinスクールが、職務要約から自己PRの書き方まで、具体例を添えて解説…
「写真と性別は必要ない」って本当?
近年ダイバーシティ(多様性の尊重)の一環で「履歴書に写真と性別の記載は必要ない」という議論が起こっています。
写真は、企業側が本人確認をするために必要とされる場合がほとんどです。
ただし一部の企業では「履歴書の写真は必要ありません」と指定していることがあります。応募要項を確認してみましょう。
性別は未記載でも問題ありません。
2021年に厚生労働省が、履歴書の性別を任意記載欄に変更する公表をしました。
男・女のほか、LGBTQAなどの方も自認している性を記載できるように様式が改まっています。
もし迷ったり、書きたくない場合は、性別欄は記入しなくても大丈夫です。
未経験転職で使える履歴書の小技3選
未経験転職の際に使える、採用されやすくなる履歴書の小技を3つ、厳選して解説しましょう。
履歴書でどんなポイントをおさえれば書類選考に通りやすいのかを知れば、採用される履歴書を作成することができます。
1.希望する職種に活かせる経歴をアピール
採用担当者は「自社で活躍してくれそうかどうか」「募集ポジションの業務につけて大丈夫な人かどうか」を、書類を通してある程度まで確かめます。
そのためには学歴よりも、職歴が重要です。
実際の仕事であなたがやってきた業務の中に、転職を希望する業界で活躍するために必要な要素が必ずあるはずです。アルバイトや派遣の仕事でも構いませんので、関連しそうな経歴があれば職歴欄に記載しましょう。
まったく畑違いの業界からの未経験転職の場合でも、実績や成し遂げたことを書き添えるだけで魅力的な履歴書になります。
例)
- 学生アルバイトでWebサイト構築・HTMLとCSSコーティング経験あり
- 法人営業部で年間最優秀新人賞を受賞
2.スクール通学や自主学習をしているなら自己PR欄に必ず記入
もしスクール通学や自主学習を通してスキルアップをしているのなら、ぜひ自己PR欄でアピールしましょう。
スキルアップのための学習は公的な実績や職歴ではないため学歴・職歴欄には書けません。しかし、学習を通して会得したスキル内容などは自己PR欄に記載することができます。
どの範囲まで勉強を進めており、実務にどれくらい応用可能なのか、担当者にもわかるように明記しましょう。
例)
- Webデザインの基礎を独学しました。ポートフォリオとしてLP10本の作成経験あり
- WinスクールのRuby講座を通して、プログラミングの基礎と応用を学習。ブログ作成とECサイトの模擬構築経験あり
3.プロのキャリアカウンセリングを受ける
プロのキャリアカウンセリングを受けることも、採用される履歴書を作成する上で有効です。
キャリアカウンセラーとは、採用人事や転職に関する広い知識を持った専門家。あなたが当たり前と思っている実績やスキルを、応募先企業へ効果的にアピールする方法を教えてもらうこともできます。
履歴書や職務経歴書などの書類、面接時の受け答えなど不安を感じている方は、一度キャリアカウンセリングを受けてみるのもオススメです。
履歴書に書く必要がある、
学歴よりも大事なことを知りたいなら
Winスクールのキャリアカウンセリング
履歴書や職務経歴書は、自分のパンフレットです。自分自身をしっかりアピールできるよう、一度プロに相談してみませんか?
Winスクールのキャリアカウンセリングでは、専任カウンセラーが受講生・卒業生の履歴書・職務経歴書を添削・アドバイスします。履歴書は中身も大切ですが、丁寧さも相手の印象に強く残るものです。魅力的な履歴書作りを、Winスクールのキャリアカウンセラーにサポートさせてください!
まとめ
未経験転職でも採用される履歴書を作成するために、フォーマットや書く目的、書き方を解説しました。
未経験の業界・職種への転職なら、WordやExcelのテンプレートをアレンジしてパソコンでの履歴書作成がイチオシです。履歴書は事実関係や個人情報を採用担当者が把握する大切な書類ですので、正確に書くことを心がけましょう。
自主学習やスキルアップのためのスクール通学をしているなら、自己PR欄へ明記することをオススメします。キャリアカウンセラーなどプロの視点も取り入れながら、応募先の採用担当者の印象に残る履歴書を作成することが重要です。
まずはWordかExcelの履歴書テンプレートをダウンロードするところから、ぜひ始めてみてください。