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ここが落とし穴!人材開発支援助成金を支給のための注意点まとめ

ここが落とし穴!人材開発支援助成金を支給のための注意点まとめ

OJTやOFF-JT、リスキリングなど、従業員の育成に活用できる人材開発支援助成金。人材育成にあたっての研修は通学・通信制・e-ラーニングと、さまざまな形態に対応しています。

しかし、助成金の申請や研修の実施にあたっては、細かい制約もあるため注意が必要です。

この記事では、人材開発支援助成金(主に人材育成支援コース・事業展開等リスキリング支援コース)の活用を考えている企業の担当者に向けて、注意点をまとめました。

各コース共通の注意点

人材開発支援助成金は、助成対象となる研修であっても、その実施時間や従業員の雇用形態、人数など、いろいろと条件が決められています。なので、まずは各コースに共通する注意点を押さえましょう。

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会社が休みの日に研修を受けさせても助成金はもらえる?

従業員が受ける研修費用は助成金でカバーされますが、会社が休みの日に研修を受けさせた場合はどうなるのでしょうか。

これは、もし研修が休日ではない日に計画されていて、その日を休みにして研修を受ける(振替休日として)なら問題ありません。しかし、休日に研修を受けた後で「実はその日は休みだった」として休みをもらう(代休)場合はNGです。

ただし、休日に研修を行う場合、会社が休日手当を払っていれば、その他の経費(研修費ではなく従業員への給料など)は助成金として申請できます。

外部から講師を呼んだ場合、その謝礼は何人呼んでも経費として認められる!

社内研修で、外部の講師に払う謝礼で経費として認められるのは、1時間あたり15,000円が上限です。なので、講師が何人もいても、その謝礼が全部で上限を超えていなければ問題ありません。

ただし、会社の人間が講師を務める場合は、そもそもこのルールに含まれないため注意が必要です。

社外研修は通常業務と時間が異なるけれど・・・

もし会社の外で研修を受けるとき、研修の時間がいつもの仕事の時間と違うことは珍しくないと思います。たとえば、会社は9時始業で17時退社だけれど、研修は11時開始で19時までというように。 実は、いつもの仕事と時間が違う場合は助成金の対象外です。なので、この場合は予め研修期間中の業務時間を変更して、それを従業員伝えておくことで助成金の対象となります。

OFF-JTにかかる経費は助成対象?

会社がOFF-JTとして外部の教育機関に研修を依頼する場合、すべての経費が助成金の対象かというと、残念ながらそうではありません。たとえば、会社は東京にあり、大阪で研修を行うという場合に発生する従業員の交通費や宿泊費・食費などです。

人材開発支援助成金のルールでは、訓練そのものに直接かかる経費のみ助成対象となっています。つまり、ただ今お伝えした例でいうと、外部の教育機関に委託する部分は経費として認められますが、移動手段や食事代は助成金の対象にはならないということです。

また会社がOFF-JTのために、セミナールームなどの場所を借りる費用は、研修の時間に使うための分のみ助成金でカバーできます。マンションの一室のように、一般的な家賃を支払う形で借りた場所の費用は、助成金の対象にはならいので要注意です。

オンライン研修でも助成金はもらえるの?

TeamsやZoom、Google Meetのようなオンライン会議ツールによる研修を行う場合でも、助成金の対象になるのでしょうか。答えはYESです。

ただし、その研修が単に動画を見るだけではなく、講師にその場で質問したりできるような、受講者が一緒に参加できるタイプでなければいけません。このタイプの研修を、人材開発支援助成金のルールでは「同時双方向型の通信訓練」と呼んでいます。

ちなみに、この助成金の対象となる研修は、次のようなタイプが当てはまります。

1.事業内訓練(OJT)

会社が企画して、社内の中で受講対象の従業員が集まって行う研修のこと

2.事業外訓練(OFF-JT)

実際にスクールに通って、講師の前で学習するタイプの他、以下のタイプも含まれます。

eラーニング:パソコンやタブレットを使って、インターネットで受講するタイプで、学習の進み具合をチェックするシステムがあるもの。

通信制訓練:郵送された教材で学習し、メールや書類で講師とやりとりするタイプ。

同時双方向型の通信訓練:オンラインで、リアルタイムに講師と話しながら学習するタイプ。

※なお、オンライン研修をOFF-JTとして行う場合は、会社がテレワークを実施していることがわかる就業規則などの提出が必要です。

eラーニングや通信制の範囲

eラーニングや通信制といっても、実際に行う研修のタイプがどれに当てはまるのか、またどこまでが助成金の対象となるのか、ボーダーラインを探ります。

ライブ配信の研修はどっちに当てはまるの?

ライブ配信の研修が、講師と受講生がリアルタイムでコミュニケーションがとれるタイプなら同時双方向型の通信訓練、それができないタイプのライブ配信ならeラーニングによる訓練と言えます。

eラーニングは、動画ではなく資料を見るだけの研修もOK?

資料を見るだけで講師からの解説がない場合は、助成金の対象外です。eラーニングとして認められるには、市場に出ている正式なサービスを使った訓練のみとされているので、メールで資料や動画を送るだけの研修はNGです。

市販の本を使って学習させるのは、通信制の研修になる?

通信制の研修とは、教材を送って、それに基づいて講師が質問に答えたり指導したりするものを言います。なので、単に本を買って勉強させるだけでは、通信制の研修とは見なされません。

助成金活用でよくある質問

人材開発支援助成金を活用するにあたって、eラーニングや通信制の研修についてよくある質問をまとめました。

通信制の研修はどのように管理すれば良いのでしょうか?

助成金を申請するときは、研修を行った証拠として、研修機関から出された課題のようなものを提出する必要があります。なので、会社は従業員がその課題をきちんとこなしたかをチェックして、証明できる書類を保管しましょう。従業員が計画通りに研修を受けているか管理することは非常に重要です。

添削課題が一部未了の場合でも、助成金はもらえますか?

研修で添削課題がある場合、助成金の審査に通らない恐れがあります。そのため、基本的には全ての課題をやり遂げる必要があると考えておいた方が無難です。

サブスク(定額制サービス)でのeラーニング研修も助成金の対象になりますか?

定額制サービスによるeラーニングは、「一つの研修にかかる費用が明確ではないものの、同じ価格でいろいろな研修が受けられる」タイプと定義されています。このタイプは、「人材育成支援コース」は対象外ですが、「事業展開等リスキリング支援コース」や「人への投資促進コース」では対象になります。

eラーニングや通信制の研修を自宅で受講する場合でも研修費用は助成金の対象になりますか?

コロナ禍以降はテレワークも浸透しているため、在宅勤務の従業員も多いですよね。なので、会社がテレワークを命じていて、勤務時間内または会社が「この日時に研修を受けてね」と指示したeラーニングや通信制の研修受講は助成金の対象になります。

eラーニングや通信制の研修を行う場所が変わっても問題ないですか?

eラーニング・通信制による研修について、その実施場所が変更すること自体は問題ありません。ただその場合、計画していた研修の日または実際に行う研修の日よりも早い方の前日までに変更届を出す必要があります。

eラーニングや通信制は、どれくらいの時間や期間が必要なのでしょうか?

eラーニングや通信制は、その研修が最低10時間以上の学習時間、または最低1カ月以上の学習期間が設定されていることが必須です。なお、一つの目的に対し、いくつかの研修を組み合わせてトータル10時間以上(または1カ月以上)の学習期間になる場合も助成金の対象になります。また、eラーニングや通信制と通学を組み合わせることも可能です。

例:社内でDXを推進するために、従業員にPower BI(オンラインで6時間)とPythonプログラミング(教室で8時間)の研修を受講させる

eラーニングや通信制の研修を提供している教育機関はいろいろありますが、どこなら助成金の対象になりますか?

助成金をもらえるような研修を提供する場所は、従業員が仕事で必要な知識やスキルの習得を目的としているところです。特定の会社だけのために作られたような研修所はNGなので、助成金を活用するときは、その書類提出の協力も含めて受講先の教育訓練機関にきちんと確認しましょう。

おわりに

いかがでしたか。わかったような、わからないような、人材開発支援助成金をもらう条件は複雑ですよね。

しかし、従業員にスキルアップを促すことは会社の成長にとって必要不可欠です。またそのためにかかるコストの大半を賄ってくれる助成金を使わない手はありません。

もし、研修中の人手不足や申請にあたっての人件費など、自社だけでの申請は難しいという場合は、Winスクールでは助成金の申請も含めた研修サポートができるので、ぜひご検討いただけたらと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事の情報元:厚生労働省ホームページ「人材開発支援助成金

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