1. TOP
  2. お役立ち情報
  3. リスキリングで年収UPを実現するには何を学べばいい?従業員も企業もお得な低リスク・低コストの投資

リスキリングで年収UPを実現するには何を学べばいい?
従業員も企業もお得な低リスク・低コストの投資

投稿日
2025.09.03
更新日
2025.09.03
リスキリングで年収UPを実現するには何を学べばいい?従業員も企業もお得な低リスク・低コストの投資

DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が提唱され、多くの企業に浸透してきたと思ったら今度は生成AIの台頭と、いまはあらゆる場面で変化の激しい時代と言えます。
そうした中、「このままでいいのかな?」と仕事の変化に気づきながら、
・忙しい

・お金がない

・何を学べばいいかわからない

…というビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
また、企業としても慢性化する人材不足を解消するために、従業員のリスキリングが必須と考えている経営者・人事担当者は多いと思います。

この記事では、改めてリスキリングの必要性を訴えつつ、従業員が現実的にリスキリングにチャレンジできる方法・プロセスを詳しく解説します。

リスキリングとは?

そもそもリスキリングって何?

経済産業省が推進するDX(デジタル・トランスフォーメーション)では、「従業員の能力やスキルを再開発してデジタル技術を使いながら価値を創造できるようにすること」をリスキリングと定義しています。簡単にいうと、テクノロジーの進化が激しく今までのスキルが通用しない場面が増えているため、幅広いスキルを身につけましょう!ということです。

事実、過去に帝国データバンクが調査した結果によると、企業がDXに取り組むときの課題で「対応できる人材がいない」が51%、「必要なスキルやノウハウがない」が48%を占めており、多くの企業が人材不足を理由にDX推進に苦戦しています。従業員一人ひとりの学び直しが求められているのはこのためです。

情報引用元:2022年9月・DX推進に関する企業の意識調査
https://www.tdb.co.jp/report/economic/nm9fmb4ph-h9/

私たちWinスクールでも、企業のDX推進をサポートするために、OJTやリカレント教育との違いをアピールしながらリスキリングの重要性を提唱してまいりました。

リスキリングってそもそも何?
DX時代の人材育成におすすめ!3つの主要スキル

近年よく耳にするリスキリングという言葉。先進各国で注目され、政府も推進していますが…

リスキリングが注目される理由

リスキリングが注目される背景には、現代社会が直面するいくつかの大きな変化があります。単に「新しいスキルを学ぶことは良い」というレベルを超えて、今や生き残り戦略として必須になりつつあるのがリスキリングの現状です。

AI・自動化の加速

AIやロボット技術の普及により、これまで人間が担ってきた定型業務や単純作業は急速に自動化されています。たとえば、経理業務の一部は会計ソフトによって効率化され、コールセンターではAIチャットボットが顧客対応の第一段階を担うようになっています。

つまり、従来のスキルだけでは仕事を維持することが難しくなり、別の業務に適応するためのリスキリングが不可欠になっているのです。

ビジネスモデルの変化

デジタル技術を取り入れた新しいサービスやプラットフォームの登場により、企業は従来の仕組みを大きく変えることを余儀なくされています。

たとえば、小売業ではEC化が急速に進み、リアル店舗中心だった企業もデータマーケティングやオンライン接客を強化しなければ競争に勝てません。製造業ではIoTやスマートファクトリー化など、現場スタッフに求められる知識や技能は大きく変化しています。

このように、業界全体の構造が変化すると、既存の従業員も新しいスキルを身につけて役割を広げることが求められます。

労働人口の減少と人材不足

これは以前から社会問題になっていますが、日本では少子高齢化により労働人口が急速に減少しています。
そのため、新規の採用だけでは企業の成長が追いつかず既存の従業員を再教育して別の職種にシフトさせる必要性が高まっています。たとえば、販売職からデジタルマーケティング職への転換、製造現場から生産管理やIoT関連業務への移行など、社内でのキャリア転換は今後さらに一般的になるでしょう。

リスキリングは、こうした人材不足を補う最も現実的な解決策と言えます。

グローバル競争と企業の持続性

海外ではリスキリングが国家レベルの政策として推進されています。たとえばシンガポールでは「Skills Future」という制度で国民全員が学び直しを支援され、欧米でも企業主導で大規模な再教育プログラムが展開されています。

日本企業がグローバル競争に取り残されないためには、従業員一人ひとりが新しいスキルを習得し、変化する市場環境に適応するリスキリングの仕組みを整えることが急務です。

参考サイト:NIKKEIリスキリング
https://reskill.nikkei.com/article/DGXZQOLM088M90Y4A300C2000000/

このように、リスキリングが必要とされる理由は「今の延長線上で仕事を続けるための学び」ではなく、「未来に備えて従業員自身や企業を守るための戦略的な投資」なのです。

リスキリングは三方よし!

リスキリングは、単なる学び直しにとどまらず、従業員・企業・社会にとってさまざまな効果をもたらします。それぞれの効果を整理してみましょう。

従業員にとっての効果

リスキリングを通じて新しいスキルを習得することで、従業員は各自キャリアの選択肢が大きく広がります。たとえば、これまで事務職だった方がデータ分析やITスキルを身につけることで、企業のデジタル部門やマーケティング領域で活躍することが可能になります。

これは、将来の不安を減らし、変化の激しい労働市場においても自信を持って働き続けられるようになるということです。また、リスキリングの過程で得られる達成感は、モチベーションの向上にも直結するでしょう。

企業にとっての効果

企業にとってリスキリングの大きな効果は「人材の再活用」と「競争力の強化」です。

外部から人材を新規に採用するにはコストと時間がかかります。しかし、既存の社員を再教育すれば、社内文化や業務理解を持つ人材をスムーズに新分野へ移行させることが可能です。

その結果、市場環境の変化に柔軟な対応ができる組織体制が築かれ、長期的な成長基盤を確立できます。さらに、従業員が自らの可能性を広げることでエンゲージメントが高まり、離職率の低下にもつながります。

社会全体にとっての効果

リスキリングは社会全体にとっても大きな意味を持ちます。

テクノロジーや産業構造の急速な変化に伴い既存の仕事が減る一方、新しい職種が次々に生まれる傾向は今後も続くでしょう。そうした中、労働者が適切にリスキリングにチャレンジすれば、雇用のミスマッチを防ぎ、失業率を抑制できます。

さらに、生産性の高い人材が増えることで、国全体の競争力や経済成長にも直結します。とりわけ日本のように労働人口が減少する国では、リスキリングは持続可能な社会を支える基盤的な取り組みと言えるでしょう。

このように、リスキリングの効果は、

・従業員にとっては「キャリアの安定と成長」

・企業にとっては「競争力の維持と人材活用」

・社会にとっては「持続的な雇用と経済活性化」

が期待できるため、近江商人の商売哲学を借りればまさに三方よしです。

リスキリングの課題と解決策

リスキリングの効果に期待が持てるとはいえ、従業員も企業もその導入にあたっては課題を抱えています。また、各課題に対して解決策はあるのでしょうか。

リスキリングに対する不安や本音

リスキリングに対してよく聞く「リスキリングに必要性を感じながらも行動に移せない理由」は、主に次の4つと言えます。

時間がない

従業員:平日の夜は残業、土休日は余暇や疲労で学習時間を確保しづらい

企業:研修に充てる時間を勤務時間内に確保するのが難しく、日常業務を止めずに実施する体制づくりに苦労している

費用が不安

従業員:高額なスクールに踏み切れず、会社負担や補助金・助成金に期待している

企業:大規模な教育投資を行うと短期的なコスト負担が重く、効果が出るまで効果を判断しづらい

何を学べばよいかわからない

従業員:IT関連が人気とはいえ、何が自分に合っているのか選べない

企業:事業戦略に合わせて「どのスキルをどの従業員に習得させるべきか」を特定できず、研修内容が曖昧になりがち

続けられるか不安

従業員:動画やテキストを見るだけではモチベーションが続かない。専門家に基礎からマイペースで教わりたい

企業:学習開始後のフォロー体制を整えにくく、従業員が途中で挫折してしまうリスクを懸念している

時間と費用の課題を乗り越えるには

時間の課題は、毎日たとえ30分でも学習を進めることで、何も行動しなかった場合と比べて大差がつきます。そのため、チャレンジしてみたいという気持ちがあるなら、最初の一歩を踏み出すことが大切です。
費用の課題は、自身の収入に見合っているか、家族の理解を得られるかといった壁があります。会社として従業員を育成する場合も、経営陣の稟議や投資成果が求められますので、一筋縄ではいかないかもしれません。

ただ、リスキリングは国が推奨していることもあり、給付金や助成金を活用すれば低コストでの投資が可能です。そういう意味では、企業側も従業員に寄り添ったサポートが必要と言えます。実際、企業側も持続的な成長には自動化や効率化が不可欠であるため、外部委託や助成金を活用すれば時間や費用の課題も乗り越えることが可能です。

どのスキルを学ぶべきか?

DX推進スキル標準に準拠すると、次のようなスキルがあります。

※参考サイト:IPA=独立行政法人情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/dss/about_dss-p.html

分野何のためのスキルか学ぶべきスキル例
ビジネス変革サービスや仕事の進め方を変え、新しい価値を生み出すための力必ビジネスモデルの設計・マーケティング戦略・ロジカルシンキング・デザイン思考・顧客視点の企画力
データ活用膨大な情報を読み解き、意思決定に役立てる力ExcelやPower BIによるデータ分析及び可視化・AIや機械学習の基礎
IT・デジタル技術現場やサービスのDX化に必要な「しくみ」をつくる力クラウド(AWS・Azure)・PythonやSQLなどのプログラミング・システム設計や開発の基本・CAD関連(建築・製造部門)・ノーコードツール
セキュリティデジタル社会で個人・企業を守る力情報セキュリティの基本(IPA資格)・ネットワークの安全設計・サイバー攻撃に対するセキュリティ知識
業務効率・リテラシー毎日の仕事をより速く、正確にこなすための力Officeスキル(Word・Excel・PowerPoint)・Google Workspace・RPA・自動化ツールの操作・ファイル管理や共有の基礎
クリエイティブ表現力を磨き、情報を
情報をわかりやすく伝える力
各種デザインツールでの資料作成・PhotoshopやIllustratorの基本・動画編集(Premiere Proなど)・Webデザイン(HTML・CSS)
人間力・対人スキルチームで成果を出すための土台になる力傾聴・質問力・タイムマネジメント・リーダーシップ・ファシリテーション・アンガーマネジメント

このように整理することで、どんな力を伸ばしたいのか?(従業員側)、どんなスキルを身につけてほしいか?(企業側)という目的に応じて、スキル選定がしやすくなります。

また、これらのスキルはWinスクールの講座でも重点的に扱っています。職種や目的に合わせたカリキュラムが選べるほか、企業の課題に合わせた実務直結型の研修を行うことも可能です。

初めてでも大丈夫!継続できるリスキリング環境

多くの人が継続の壁に悩みますが、Winスクールの授業は、対面・オンラインの双方向型で講師やカウンセラーが学習の進捗を丁寧にフォローさせていただきます。とりわけカウンセリングでは、キャリアの棚卸しを行い、受講生一人ひとり見合った学習計画を提案。卒業後の就職・転職サポートも可能です。企業研修では、従業員一人ひとりのスキルを可視化。誰が何を学び、どのような業務が担当できるかといった育成プロセスの提案が可能です。また、助成金の申請もサポートしております。

実際にWinスクールで学び年収アップややりたい仕事への転職を果たした方々の声

現場で即通用する講座!年収も100万円超UP!
CATIA(CAD)で広がったキャリアの選択肢

日本はものづくり大国なので、一言で製造業といっても多くの業界があります。大宮校で…

40代女性・未経験からシステム開発の仕事にチャレンジ!
講師の一言が仕事観を変えた感動秘話

社会人として20年以上働いてきた女性が転職を通じて新たな働き方…

MAZDA EV化に向けたリスキル研修

今回、マツダ株式会社様において、既存のエンジニアを対象としたパワーエレクトロニクス分野へのリスキリング研修を…

いつかは”ではなく“今こそ”リスキリングにチャレンジ

リスキリングは「いつかやるもの」ではなく、不確実性の高い今の時代だからこそ必要な選択肢です。将来的なキャリアアップや年収UPを見据えるなら、早めに行動に移すことをおすすめします。

企業としてもDX推進のためにも人材育成が欠かせません。 “いつか”ではなく“今こそ”、新しいスキルへの一歩を踏み出してみませんか?

関連記事