

こんにちは! Shinobuです。
普段はグラフィックデザイナーや講師として、大阪を中心に活動をしています。
はじめに
IllustratorやPhotoshopを使っている人であれば、必ずハンコやスタンプを作る日がやってくる…。
ベーシックなものを作れるようになったら、ぜひ試していただきたいのが「ニュアンスの作り方」です。「Illutstratorで作りました!感」から、脱出する第一歩として、ぜひ試してみてください。
ハンコのデザインを作ろう
※サイズやフォントは自由に設定してください。見本はCMYKで作成します。
まずはハンコの外枠となる円を、「楕円形ツール」で作ります。
カラーの設定ではMとYを「100」%とします。
MとYがMax100%の赤色を「金赤」と呼びます。朱肉のような赤色を演出することができますよ。

円の中心に、「合格」と入力します。
ここではAdobe Fontの中にある「HOT-白舟古印体教漢 R」を使用しました。
より「ハンコ感」が出てイイ感じです。

メニューバーの[書式]-[アウトラインを作成]で、「合格」の文字をアウトライン化します。
アウトライン化のショートカットキーは【Ctrl+Shift+O(オー)】(Command + Shift + O)

かすれ感を出そう
線と文字は、グループ化しておきます。
選択を一度解除して「ブラシツール」に切り替えます。メニューバーの[ウィンドウ]-[ブラシ]でブラスパネルを出して、下部一番左のアイコンから[アート]-[アート_木炭・鉛筆]をクリックします。
![アート]-[アート_木炭・鉛筆]をクリック](https://info.winschool.jp/wp-content/uploads/img_04-9.jpg)
「ブラシパネル」のリストから、「チョーク」を選択します。

線の色を白にします。ハンコの上を、ゴシゴシ塗っていきます。
見えなくなっても大丈夫です。
ある程度塗り終わったら、ブラシの線だけを選択し、グループ化します。

ブラシの線を選択するのが大変な場合は、レイヤーパネルから選択すると便利です。レイヤーから選択する際は、下図の赤枠の〇が「◎」になっているか確認しましょう。

メニューバーから[ウィンドウ]-[透明]パネルを出します。
赤いハンコのグループと、白いブラシのグループの2つのオブジェクトを選択し、「透明パネル」から「マスク作成」をクリックします。

これを「不透明マスク」といいます。
かすれ感のあるハンコができあがりました!

かすれ感を編集したい場合は、オブジェクトを選択し、「透明パネル」のマスクサムネイルをクリックします。ブラシで線を追加すると、かすれ感が追加されます。編集が終わったら、「透明パネル」の左側のサムネイルをクリックして終了します。
最後に…
デザインを変えれば、無限大。
応用して、「大変よくできました」ハンコも作っちゃいましょう。

洋風スタンプだってできちゃいます。
使用するブラシは「チョーク」以外でも可能ですので、他のブラシに変えて、ニュアンスの違いを試してみてくださいね!

WinスクールではIllustratorの基本的な使い方から実際のデザイン業務に則った実践講座まで個人レッスンで学習していただけます。ぜひお気軽に個別カウンセリングにお申し込みください。最寄りの教室にご来校いただける場合は、実機の体験も行っています。